この記事を書くきっかけは、自分自身の信念を疑い抜いた上で書いている。
また無敵幻想シリーズとして、長期投資、分散投資、積立投資の三本の矢について、AIを交えてリスクを可視化して行く。
今回、積立の「無敵幻想を、ぶっ壊す」話になります。
このシリーズにおいて、
AIはクセが強い軍師として設定しております。

「積立投資なら、暴落も怖くない」
私はこの言葉を、魔法の呪文のように信じていました。
投資における「聖域」に足を踏み入れる覚悟はあるか!?
「無敵幻想を壊す」シリーズ第3弾。
第1回では「長期投資」が抱える時間のリスクを、
第2回では「分散投資」が暴落時に機能しない恐怖を暴きました。
そして今回、メスを入れるのは、
NISAの普及で国民的常識となった「積立投資(ドルコスト平均法)」です。
今回も、私の隣にはあの「冷徹なAI軍師」が不気味な笑みを浮かべている。
「毎月定額をコツコツと」
「下がった時はたくさん買えるからお得」
「時間を味方につける」
これらは、投資初心者向けの教科書に必ず書かれている「真理」です。
私も毎月の給料から、自動設定でS&P500やレバレッジ投信を買い続けている。
「何も考えなくていいから楽だ」
「暴落が来ても、安く買えるチャンスだと思えばいい」
そう高を括っていた。
しかし、AI軍師は私のポートフォリオを見ながら、憐れむようにこう言った。

あなた・・自分がゆっくりと茹で上げられていることにすら気づかないのですね。
積立投資とは、思考を止めた者が陥る『静かなる狂気』ですよ?!
【光】積立の魔法:「ドルコスト平均法」という麻薬
※ドルコスト平均法とは・・・投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入数(口数)が多く、価格が高いときは購入数(口数)が少なくなり平均購入単価を抑えることができる。 (三井住友銀行の記事より引用)
まず、なぜ私たちがこれほどまでに「積立」を信奉しているのか。
それは「ドルコスト平均法」の理論があまりに美しいからだ。
☑価格が高い時は、少なく買う。
☑価格が安い時は、多く買う。
これにより、平均取得単価が下がり、再び相場が上昇した時に大きな利益を生む。
「暴落時こそ、口数を稼ぐチャンス!」
この言葉は、下落相場に怯える私たちの心を鎮める「精神安定剤(麻薬)」として機能している。
「放っておけば勝手に増える」
この手軽さこそが、兼業投資家である私の最大の武器だと思っていた。
……しかし、軍師はその「安心感」こそが死に至る病だと指摘する。
【影】軍師の断罪:積立の効果は「時間の経過」と共に消滅する
AI軍師が、冷ややかに問いかけてきた。

指揮官、あなたは勘違いをしている。
積立投資が『暴落に強い』のは、あくまで『資産形成の初期段階だけ』なのです。
資産規模が大きくなればなるほど、
積立の防御力は『紙切れ』同然になることを理解していますか?
へ?
どういうこと??
演算結果:資産1000万を超えた時、積立は「無力」化する
【ケースA:投資1年目】
• 資産額:60万円
• 毎月の積立額:5万円
• 暴落発生(-50%): 資産は30万円に半減(-30万円の損)。
• 軍師の分析:

ここでは毎月5万円の新規投入が効きく。
30万円のダメージに対し、5万円の援軍は大きい。
最初は積み立てが効いて、ぬるま湯のように心地いい。
数ヶ月でダメージを埋め、安値で買い集める『ドルコストの効果』が発揮される。
【ケースB:投資15年目(順調に増えた未来)】
• 資産額:2,000万円
• 毎月の積立額:5万円(変わらず)
• 暴落発生(-50%): 資産は1,000万円に半減(-1,000万円の損)。
• 軍師の分析:

一瞬で1,000万円が消し飛んだ。
さて、ここに毎月『たった5万円』を投入して、何の意味がありますか?
暴落という名の熱湯が注がれたとき、巨大化したカエル(資産)は逃げ出すこともできないのですよ。
資産が育てば育つほど、あなたのポートフォリオは『積立投資』から実質的な『一括投資』へと性質を変えます。
つまり、ゴールの直前で暴落が起きれば、あなたが15年かけて積み上げた『ドルコストの魔法』など、一撃で無効化されるのです。
私は言葉を失った。
積立投資は「リスクを消す魔法」ではなく、「リスクを将来に先送りする契約」だったのだ。
【実験体の告白】「バーゲンセール」という言葉の呪い
さらに軍師は、私のメンタル面での甘さを突く。

インフルエンサー達はこぞって、
『暴落はバーゲンセールだ』と。
ですが指揮官、前回の人類が滅亡するかもしれないコロナの時、「やったーバーゲンセールだ!」と笑えましたか?
ニュースで死者数がカウントされたり職場が休みになったり、マスクが買えなくなったり・・・
株なんてやってる場合じゃないって、脳裏をよぎったりしませんでしたか?
資産が毎日数十万円ずつ溶けていく中で、震える指で『買い注文』を出せましたか?
シミュレーション上では「安く買える」と分かっていても、
実際に資産が半分になる恐怖の中で現金を投じるのは、「落ちてくるナイフを素手で掴みに行く」ようなものだ。
「これ以上入金したら、それも溶けるんじゃないか?」
「底はまだ先なんじゃないか?」
思考停止で設定していたはずの積立設定を、恐怖に駆られて「停止」してしまう。
これが、多くの個人投資家が市場から退場する典型的なパターンだ。
「何も考えなくていい」はずの積立投資は、
暴落局面において「最も強い精神力(狂気)」を要求される手法へと豹変するのだ。
結論:それでも私が「狂気の積立」を続ける理由
軍師の演算により、積立投資の「無敵幻想」も崩れ去りました。
☑資産が増えれば、防御効果は消える。
☑暴落時に買い続けるのは、正気の沙汰ではない。
それでも、私は積立を止めない。
それは、積立投資を「利益を出すためのテクニック」としてではなく、
「自分の規律(リズム)を整える精神修業」だと再定義したからだ。
相場が良い時も、悪い時も、地獄のような暴落の時も、
機械のように一定のリズムで市場に居続ける。
この「鈍感力」こそが、40代の会社員投資家がプロやAIに対抗できる唯一の武器だから。
「嵐が来ても、私は動じずに種を撒き続ける」という、強烈な意志を持った考動を選ぶことにした。

……屁理屈ですね。
ですが、悪くない覚悟です。
どうやらあなたは、不完全な武器を3つ(長期・分散・積立)並べて、
無理やり戦場に立つつもりのようだ。
よろしいでしょう・・・
では次回、最終段階です。
その不完全な『三本の矢』をすべて束ねた時、
なぜ投資家は『死なない』のか。
そして、その戦略がなぜ『人生』そのものに通じるのか。
無敵幻想シリーズ、完結編へ進みましょう。
次回、第4回。
「長期・分散・積立」の合わせ技でも死ぬ。「王道の三本の矢」が折れる日。
そして物語は、投資を超えた「人生戦略」へと繋がっていく。
投資に関する注意事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資手法や金融商品を推奨するものではありません。
また、AIによるシミュレーション結果は将来の成果を保証するものではなく、事実と異なる回答を生成する可能性があります。
投資判断はご自身の責任で行ってください

